2019年01月30日

虫ゴム交換方法

自転車の部品の中で消耗ではなく、劣化で駄目になる代表が虫ゴムです。



その他に、劣化で駄目になる部品が、ワイヤー、グリップ、サドルトップなどのプラスチック部品や、材質によっては錆びる、ハンドル、泥除けステー、籠、荷台などが有りますが、虫ゴムは劣化するとタイヤの空気が抜けて自転車が走れなくなることが有り、しかも普段は見ることがないので、定期的な交換が必要です。



単なる語呂合わせですが、当店では6月4日を虫ゴムの日として、この日に交換することをお勧めしています。
まれですが、3ヶ月ほどしか持たない虫ゴムも有ります。
空気の減りが早いと感じられたら、虫ゴムをチェックしてして下さい。



交換作業は、とても簡単です。



ゴムのキャップを外して、
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ぎざぎざの付いたネジ(トップナット)を手で緩めます。
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一気に外すと、タイヤの中の空気で中身(バルブコア)とトップナットが飛んで行ってしまいますので、トップナットを2〜3回転緩めて、まず空気を抜いてやります。
ゴムの劣化がひどいと、中でゴムが張り付いていることが有りますが、強く引くと抜けます。
ゴムが切れて残ったら、爪楊枝や竹串などで、チューブの中に押し込んでください。



これだけ、外れます。
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虫ゴムは、黒いものが多くて、ごくまれにですが、緑のものも有ります。
交換用で手に入るのは、あめ色か黒ですが黒い虫ゴムの方が耐久性が有るので、黒い虫ゴムをお勧めします。



その他に、スーパーバルブと呼ばれる虫ゴム交換不要なバルブコアが有ります。
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最初から採用されている自転車も有りますが、市販品では時折空気漏れが有ったので、修理用には使用していません。
個人的にお使いになるには、空気を入れるのも楽ですので、お勧めです。
寿命は、普通のバルブと変わらない印象です。



虫ゴムは、膨らんでいる方から、めくるようにしてやると抜くことが出来ます。
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自転車屋さんやホームセンターの自転車部品コーナーで新しい虫ゴムを買って取り付けます。
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ゴムで滑りが悪いので、水や薄めの洗剤で虫ゴムを濡らしておくと入れやすいです。
なるべく根元まで入れますが、絶対に膨らみは超えるところまで入れてください。



虫ゴムを交換したバルブコアをきり込みに合わせて元に戻し、トップナットを手で緩まない程度に締めます。
あまり強く締めすぎると、虫ゴムが切れることが有ります。
指二本でつまんでぐらつかないところまで締めれば十分です。



タイヤのサイドを指でつまんで、硬いと感じるまで、空気をしっかり入れて交換完了です。

posted by あのこら at 23:24| Comment(0) | ブログ

2018年09月04日

空気を入れる

あのこらでは、最低でも一回/月の空気入れをお勧めしています。

自転車のタイヤの中に入っているチューブは、分厚い風船のようなものだと思ってください。

膨らませた風船は、2〜3日で萎んでしまいます。

実は、ゴムは空気を通します。

厚みが増えれば、空気を通しにくくなりますが、自転車のチューブでも、一カ月もすると,1/3ぐらい空気が抜けてしまいます。

その為に、適正な空気圧を保つためには、こまめな空気の補充が必要です。


でも実は、体力のない方が自転車のタイヤに適正な空気圧で空気を入れるのは、結構大変です。

ちょっと高くなりますが、スポーツ車(高圧対応)用の空気入れの方が、一般的な空気入れより楽に空気を入れられます。

   一般車用
     スポーツ車用


トンボ口金で、空気が漏れていつまでの入らないと不満の方は、パナレーサーのBFP-PSEZB1-S
ワンタッチポンプ(英式バルブ専用)を試してみてください。コツをつかむまでにちょっと悩まれるかもしれませんが、気持ちよく空気が入ります。


ちょっとエアー漏れのトラブルが多発したので、当店では修理用には使っていませんが、

バルブの中身を、スペシャルGバルブに変えると、3〜4割少ない力で空気が入れられます。

こまめに空気圧のチェックをされる方にはお勧めします。


空気入れの使い方は


普通の空気入れ



仏式バルブの空気入れ

をご覧ください

posted by あのこら at 20:09| Comment(0) | 空気管理

2018年09月03日

ポジション調整

 乗り易さや漕ぎ易さは、自転車と乗る人が接するペダル、サドル、ハンドルの位置関係で大きく左右される。
足つきのいい自転車を望む人と、漕ぎ易さを求める人では、ポジション調整を少し変える事が必要。

足つきの良い乗車姿勢

  • ペダルに載せる足の位置
    土踏まずをペダルの中心に載せる方が、足つきがし易く、膝の回転が窮屈になりにくい
  • サドル位置
    ハンドルとの位置関係を考えながら、膝が楽なように出来るだけ後方にずらす。
    ペダルのサドルから最も遠い位置で膝が軽く曲がる程度の高さにサドルを合わせる。
    サドルの上面は水平にする。
    どうしても、サドル位置が下がらない場合、やぐら返しで3cm下げることが出来る。
    最後の手段として、前輪のフォークとホイールを小径に取り換えることが出来る。

漕ぎ易い乗車姿勢

  • ペダルに載せる足の位置
    母指球(親指の付け根)をペダルの中心に載せると、ペダルの回転を上げやすくります。
  • サドル位置
    1.ペダルのサドルから最も遠い位置で膝が軽く曲がる程度の高さにサドルを合わせる。→サドル高さ
    2.ペダルが時計方向に45度回転した位置で、膝の中央がペダル軸の中心に来るようサドルの前後を調整する。
    3.サドル上面は水平にする。→サドル傾き

共通調整
 ハンドルについては、乗車姿勢で、手首が肘よりも上がらないようにどちらかというと下げ気味に調整します。
手首の位置が高いと、上体や腕の力を使って自転車を漕ぐのが難しいからです。
併せて、グリップ位置についても、手首が自然な形で握れるように調整します。
posted by あのこら at 20:06| Comment(0) | ポジション調整

2018年09月01日

自転車修理に関わる際の心構え

出来ないと諦めないこと、でも、無理はしないこと
構造を観察し、修理手順を考える事
素材やパーツの疑問を放置しないこと
設計、製作の意図を考える事
適切な工具を使い、必要なトルクを守ること。
自転車に楽しく乗ってもらえるように調整する事
故障の原因を除くこと
左右対称を守ること
修理後には、必ず乗車して、自転車に異常がないか確認する事、特にブレーキについては効き具合、異音を確認する事
雨、風、日差し、錆の原因(塩害、融雪剤)に晒される環境で使用される乗り物だということを念頭に置くこと
お客様に、原因と対応をちゃんと伝えること
posted by あのこら at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心構え

2018年08月31日

こちらのブログのテーマを決めました。

ココログで、「あのこらのブログ」を書いています。
当初は、失敗事例を次の修理に生かすことを目的に始めたのですが、今では、なるべく多くの人に目にしてほしいとあまりテーマを絞らず、気ままなブログになっています。
あのこらのホームページにもメンテナンスサイトを作り始めていますので、こちらのブログでは、メンテナンス記事に特化して、サイトの下書きとして利用しようと思います。
あのこらのブログ記事を発掘して、自転車の部位別のメンテナンス記事を少しずつまとめていきます。
posted by あのこら at 11:25| Comment(0) | ブログ